用語解説

円高(えんだか)

円高とは、ほかの国の通貨の価値に対して、日本の通貨(円)の価値が上がることを指す用語です。円の価値が上がると、円を海外の通貨に両替したときに、より多くの外貨を得られるようになります。

例)
1ドル100円の場合…18,000円をドルに両替すると180ドルになる
1ドル90円の場合…18,000円をドルに両替すると200ドルになる

わかりやすくするため、手数料などは考慮していません。

円高は輸入に有利、輸出に不利

円高は、経済活動という観点から考えると、輸出に不利になるというデメリットを持っています。

海外企業からすると円高が進めば、同じ日本の製品を買う場合の価格が上がってしまいます(1ドル100円だった場合、日本で18,000円の製品は180ドルで買うことができますが、1ドルが90円になると、日本で18,000円の製品は200ドルになってしまいます)。

日本は輸出が盛んな国ですから、円高が進むと輸出関連の経済成長が阻まれるリスクがあります。一方で、海外からの輸入製品は価格が下がり買いやすくなります。

円高を利用して利益を得る方法

外貨預金や外国株式、外貨建債券など、外貨で運用する投資商品は、円高が進んでいるときに預け入れ(外貨株式などの場合は買い付け)を行い、その後、預け入れ時よりも円安になったタイミングで引き出し(外貨株式などの場合は売却)をすることで、通常の売買益や利息のほかに、為替差益も得ることができます。

例)
1ドルが100円のときに1,000ドルの外貨預金をして、半年後1ドル102円で引き出した場合

預け入れる金額は、円に直すと100円×1,000ドル=10万円です。一方、引き出し時の金額は102円×1,000ドル=10万2,000円ですから、利息のほかに2,000円の為替差益が得られます(為替手数料・税金を考慮しない場合)。

このように、一般的に「円高が進んでいて今後は円安になる」と予測される場合、外貨に投資することで投資利益が得られる可能性が高まるといわれているのです。

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