本日の株式市況

イブニング・コメント

13 日の東京株式市場で日経平均株価は5 営業日ぶりに反落し、終値 は前日比378 円70 銭(0.95%)安の3 万9470 円44 銭だった。このとこ ろ一本調子の上昇を続けていたなか、前日の米株安をきっかけに、幅広 い銘柄に利益確定目的の売りが出た。午前は600 円を超えて下落する場 面もあったが、その後は次第に下げ渋った。
前日の米株式市場ではダウ工業株30 種平均など主要3 指数が下落し た。米ハイテク株の下落を受けて東エレクなど半導体関連株の一角が売 られたほか、最近売買を伴って急伸する場面が目立っていた三菱重など 防衛関連株も下げた。きょうの株価指数先物・オプション12 月物の特別 清算指数(SQ)算出に向け、先物買いを膨らませてきた海外短期筋の手 じまい売りも重荷になったとみられる。
日経平均は前日、取引時間中としておよそ2 カ月ぶりに心理的節目の 4 万円を上回る場面があるなど、急速な株高を受けて高値警戒感が広が っていた。市場では「上昇ピッチの速さからいったん調整したが、来週の 日米の中銀イベントを通過すればレンジから上振れする動きになるので はないか」(国内証券のストラテジスト)との見方もあった。
外国為替市場での円安・ドル高進行は一定の支えとなった。円相場は 一時153 円台前半と、11 月27 日以来およそ2 週ぶりの円安・ドル高水 準をつけた。株価指数先物への散発的な押し目買いが相場全体を下支 えした。
東証株価指数(TOPIX)は5 日ぶりに反落した。終値は26.47 ポイント (0.95%)安の2746.56 だった。JPXプライム150 指数も5 日ぶりに反落 し、15.32 ポイント(1.24%)安の1219.42 で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4 兆4220 億円、売買高は19 億9363 万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1053。値上がりは530、横 ばいは61 だった。
ファストリやリクルート、ソニーGが下げた。一方、バンナムHDやフジク ラ、シャープは上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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