日経平均株価とTOPIXの違いをやさしく解説!主要株価指数の特徴と投資商品の選び方
2025/12/12
株価指数は、株式市場全体の動きを一目で把握できる重要な指標です。ニュースで耳にする「日経平均株価」や「TOPIX」は、投資を始めるうえで欠かせない“道しるべ”です。この記事では、その仕組みと違いをやさしく解説します。
目次
株価指数って何?投資の道しるべを知ろう
株価指数とは、複数の企業の株価をまとめて一つの数字にしたものです。この数字を見ることで、株式市場全体の動きや調子を簡単に把握できます。投資を始める方にとっては、市場の状況を理解するための「道しるべ」のような存在です。
たとえば、ニュースで「日経平均株価が上がった」「TOPIXが下がった」といった言葉を耳にしたことはありませんか?これらは日本の株式市場の代表的な株価指数であり、経済の動きを示す重要な指標です。
日本にはいくつかの株価指数がありますが、特に注目されるのが「日経平均株価」と「TOPIX(トピックス)」です。日経平均株価は日本を代表する225社の株価の平均を示し、TOPIXは東京証券取引所の主要市場に上場する幅広い企業の株価を反映しています。
ここで、両者の特徴を簡単に比較してみましょう。
| 項目 | 日経平均株価 | TOPIX(東証株価指数) |
|---|---|---|
| 対象 | 東証プライム市場に上場している主要225銘柄 | 東証の主要市場に上場する幅広い銘柄(約1,700銘柄*) |
| 算出方法 | 価格加重平均(株価の単純平均を除数で調整) | 時価総額加重平均 |
| 反映される市場範囲 | 代表的な大型株中心 | 市場全体(大型株から中小型株まで) |
| 影響を受けやすい要素 | 株価水準が高い銘柄(値がさ株)の動き | 企業規模(時価総額)が大きい銘柄の動き |
- * 2025年10月31日時点
このように、日経平均株価とTOPIXはそれぞれ異なる特徴を持っており、投資の目的やスタイルに応じて使い分けることが大切です。次の章からは、それぞれの株価指数について詳しく見ていきましょう。
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日経平均株価とは?日本の経済の“顔”を見てみよう
日経平均株価は、東京証券取引所のプライム市場に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価をもとに日本経済新聞社が算出している指数です。算出方式は価格加重平均で、225銘柄の「株価の単純平均」をベースに、株式分割や銘柄入れ替えの影響を調整するために「除数」を用いるのが特徴です。価格加重という性質上、1株あたりの株価が高い銘柄(値がさ株)の値動きは指数に与える影響が相対的に大きくなります。たとえば同じ割合で値上がりしても、株価水準の高い銘柄の寄与度は高く、指数の変化に強く表れやすい構造となっています。
この指数は1950年代から使われており、日本経済の動向を象徴する「顔」として広く知られています。ニュースなどで「日経平均が上昇した、下落した」と耳にすることがあるかと思いますが、それはこの225社の株価の動きをまとめた結果です。
TOPIX(トピックス)とは?市場全体の動きを映す鏡
TOPIXは、東京証券取引所の主要市場に上場する幅広い銘柄を対象にした指数で、225社に限らず、約1,700社の企業の株価を反映しています。かつては「東証一部上場全銘柄」を対象としていましたが、市場再編後はプライム市場等の上場銘柄をベースとした運用へと移行しています。基準日(1968年1月4日)の時価総額を100ポイントとしたとき、現在の時価総額が何ポイントにあたるかを表します。
TOPIXは、株価だけでなく、その企業の規模(発行済株式数)も考慮して計算されているため、大きな企業の株価変動が指数に大きく影響します。具体的には、各企業の株価に発行済株式数を掛け合わせた「時価総額」を基に指数を算出しています。
このため、TOPIXは日本の株式市場全体の動きをより正確に反映すると言われています。日経平均株価が「代表的な225社の動き」を示すのに対し、TOPIXは「市場全体の動き」を映し出す鏡のような存在です。
日経平均株価とTOPIXの違いを比べてみよう!投資にどう役立つ?
日経平均株価とTOPIXは、どちらも日本の株式市場の動きを示す重要な指数ですが、計算方法や対象企業の範囲が異なるため、動き方にも違いがあります。
まず、日経平均株価は225社の株価の価格加重平均であるため、株価の高い企業の影響を受けやすく、値動きが大きくなることがあります。たとえば、株価水準の高い企業の株価が急に上がったり下がったりする際には、指数全体が大きく変動する傾向があります。
一方、TOPIXは多くの企業の株価と企業規模を考慮して計算されているため、日経平均よりも値動きが安定しやすい傾向があります。幅広い銘柄が含まれているため、特定の銘柄の指数への影響は限定的です。
また、株価指数の動きをより深く理解するためには、チャートの読み方を知ることも重要です。チャートは株価や指数の変化をグラフで表したもので、投資判断に役立ちます。チャートの基本的な見方や活用方法については、こちらの【チャート活用ガイド】でわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
日経平均株価やTOPIXを使った投資商品ってどんなもの?
実際に投資を始める際には、日経平均株価やTOPIXに連動する(指数と同じ動きを目指す)商品を選ぶのも一つの手です。これらの商品は、指数の動きに合わせて価格が変動するため、個別の銘柄を選ぶ手間を省きつつ、市場全体の動きを取り込むことができます。代表的な商品には「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」などがあります。
投資信託
投資信託は、専門の運用会社が投資家から集めた資金をまとめて運用する投資商品です。投資対象は幅広く、株式や債券を組み入れたものだけでなく、日経平均株価やTOPIXなどの指数の動きに連動することを目指すタイプもあります。1万円程度の少額から購入でき、初心者の方でも始めやすいのが特徴です。
具体的な銘柄はこちらからご確認いただけます。
ETF(上場投資信託)
ETFは株式市場で通常の株式のように売買できる投資信託です。日経平均株価やTOPIXなど、指数の動きに連動することを目指すタイプが多くあります。一般的に、信託報酬が通常の投資信託より低めに設定されていることが多く、コスト面での魅力もあります。
具体的な銘柄はこちらからご確認いただけます。
このように、日経平均株価やTOPIXに連動した投資商品は多種多様で、ご自身の投資スタイルや目的に合わせて選ぶことができます。
まとめ
日経平均株価やTOPIXは、日本の株式市場を知るうえで欠かせない重要な指数です。それぞれ特徴が異なるため、ご自身の投資目的やスタイルに合わせて選択することが大切です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、初心者の方でも安心して投資を始められるよう、わかりやすい説明や充実したサポート体制を整えています。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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