現在、デット・キャピタル・マーケット部で債券引受業務に従事しています。政府系機関や自治体といったパブリックセクターのお客さまを中心に担当させていただいていますが、債券発行の提案から案件獲得、執行まで、全てのプロセスに携わることができるのが、この仕事の醍醐味だと思います。刻一刻とマーケットが変化する中で、その時々の環境に即したお客さまそれぞれのニーズに最適な提案を行うことが求められます。さらに、証券会社同士の競争の中で、お客さまに選ばれるためには、「人」として信頼されることが不可欠です。そのため、日々お客さまと真剣に向き合い、ときには悩み、ときには一緒に喜びを分かち合いながら、信頼関係を築いています。そんな中で、お客さまから「三菱モルガン・スタンレー証券にお願いしたい」ではなく、「西納さんだからお願いしたい」と言っていただける瞬間は、何よりも大きな励みになりますし、この言葉を頂くために日々仕事に向き合っていると言っても過言ではありません。お客さまと共に、市場からも賛同されるディールを創り上げていく。そしてお客さまとの信頼関係を更に強め、持続的なパートナーとして当社を選んでいただく。こうしたビジネスライクな関係を超えた、人と人との繋がりを作ることに、大きなやりがいを感じています。
学生時代は、ゼミ活動の一環でESG投資について学んでいました。当時、ESG投資は欧州から取り入れられたばかりで、日本ではまだ黎明期でしたが、その意義の深さや金融が持つ可能性に強く惹かれました。それが、当社に入社し、債券引受業務に携わることになった理由の一つです。現在、地方自治体や事業会社を含む幅広いクライアントと携わる中で、ESG投資がマーケットにもたらす社会的意義とその重要性が日々高まっていることを肌で感じています。また、金融や証券業界の可能性が今後もさらに広がり続けるのではないかと感じています。
当社の仕事は、単なる金融サービスの提供にとどまらず、社会全体に大きな影響を与え、より良い未来を築くサポートを担うものです。資金調達手段の特性上、新聞やニュースに大々的に案件が取り上げられる機会は少ないですが、債券発行を通じた環境・社会面のインパクトを測定したレポートやESG投資家の皆さまからの生の声に触れ、金融を通じて社会の発展を支える一端を担っていることを毎度実感しており、そうした面でもこの仕事に大きな誇りを持っています。これからも、金融の側面から社会を支えていきたいと考えています。
今後も債券引受業務のプロフェッショナルとして引続き成長し続けるために、現在の専門領域に加え、さらなる知識のインプットや現在担当していない様々なセクターで経験値を積む等、多角的に債券マーケットを捉えられるよう、日々のスキルアップが必要です。現在はパブリックセクターのお客さまを中心に担当していますが、将来的には、現在担当しているお客さまを始め、当社の中核を担うお客さまを更に任される存在になりたいと考えています。債券マーケットの発展と進化に貢献し、マーケットで名を馳せるバンカーになることが、私の夢です。
債券引受業務のプロフェッショナルを目指す中で、足許の専門領域に加え、更なる知識のインプットや経験値の積上げ等、日々スキルアップを行うことで、今後も目標に向かって成長を続けます。